こんにちは、日下秀之です。
2年ぶりですね。
今回の応募者全員プレゼントは
シェアハウスの無料宿泊券!
日下秀之奨学金って?
【日下の毎月の給料の1%】を【1年間】毎月給付する取り組みです。
返済は一切不要です。
あなたは誰?
日下 秀之(Kusaka Hideyuki)

・1991年1月26日生まれ
北海道札幌市出身の35歳。
略歴
不登校編
・とある宗教の敬虔な信者の家庭に生まれる。
・小学校1年生の6月25日 不登校になる。
フリースクールで楽しく過ごしたりしながら、そのまま義務教育9年間をショートカット。
・中学校頃、宗教というものに違和感を覚え始め、徐々に離れる。

陰キャ学生時代
・「流石にやばい」と感じ高校から学校へ行き始める。
内申点は無に等しいので、面接だけで迎え入れてくれる高校に進学。
初めての「社会」に震えながらも、「一度休んだらいけなくなる」という強迫観念に駆られて皆勤賞達成。
成績は学年2位だったけど全国偏差値35。
・一浪させていただき代ゼミで受験勉強の楽しさを知る。わかるって、楽しい。
・家族以外とほぼ1年間誰とも会話せず一日15時間勉強し続けた結果、2010年4月 千葉大学工学部へ入学。
・その後周囲の流れに沿って大学院へ。「学生の本文は勉学」という言葉を盾に概ね陰キャしながら過ごす。

社会人デビュー時代
・2016年4月 大手メーカーに入社。高校でも大学でもなく社会人デビュー!
・研究開発→新規事業立案→ダイバーシティ&インクルージョン推進→PMO(研究所の何でも屋さん)
應武茉里依、襲来
・2019年11月 のちの妻 應武茉里依に出会い、人生が狂い始める。

・2020年12月 第一回日下秀之奨学金を開始。ひた隠しにしていた不登校の過去を世界に解き放つ。生きるのが楽になる。
・2021年6月25日 自分の不登校記念日に結婚! 夫婦別姓にしたいけど、法律が許してくれないので事実婚。
そして父になる
・2022年6月26日。
妻が51時間の陣痛と戦った末、第一子誕生!
多大なる方の助力と理解をいただき、ほぼ前例の無い1年2ヶ月の男性育休を取得しました。
・育休中は夫婦で日下の実家に戻り、育児に専念、寝返りから初語まで全ての初めましてを夫婦で見届けた他、
夫婦で保育士資格の取得/家族で16カ国訪問/今まで避けていた実家の宗教に向き合う時間を増やす……などして過ごしました。

・2023年9月から社会復帰。現在は妻が運営する子育てシェアハウス「すいまーる」にて暮らしています。
・育児と、自己実現と、キャリアと、色んなものの狭間で悩むこともあったけれど、「すべては我が子のために」という想いを胸に幸せに、幸せに生きていました。


今は生き地獄にいます
全てが壊れ始めたのは、我が子が1歳9ヶ月の2024年4月でした。
我が子が突然の発熱と全身に発疹。
病院に急行したところアジア圏の幼児の1%が罹患する血管の炎症「川崎病」でした。
放置すれば危険な病気ですが、入院して数週間の治療を行えば、99%は治癒します。
そして、我が子は1%に選ばれました。
いくら薬を投与しても病気が治癒しません。
それどころか原因不明で肝臓の値が悪化し、大学病院へ転院。
転院後も回復の目処は立たず、薬の副作用で腸が荒れ、下痢が止まらず全くご飯が食べられず、水も飲めなくなり、点滴だけで栄養補給をする状態になってしまいました。
それでも我が子は比較的元気で、常時抱っこをせがみ、我々の腰を痛めつけていきました。

この頃には付き添い生活で夫婦も疲弊。どこまで我が子を優先するかという意見・考え方の相違で夫婦喧嘩も多発。病室で眠る子供の横で、離婚した後のことを考える日々でした。
きっかけとなったのは全身麻酔をかけての血液の浄化治療。
数日間ICUに入って、元気な状態で再会するはずでした。
あくる日、ICUから連絡。「急遽重篤な肺炎にかかった。このままでは命が危ない」
度重なる病気は我が子の体力と免疫を奪っていき、小さな体は、通常では感染しないウイルスに侵されてしまいました。
そこからはジェットコースターの下りだけが続くような日々でした。
「ECMOという人工心肺をつけないといけないと確実に死ぬ。首に大きな太い針を刺して体外で血液を循環させる。リスクは大きいし、2週間以内に回復しないと死ぬ可能性が高い」
「ECMOを装着して3週間経ったが回復の見込みがない。このままではジリ貧で死ぬのを待つだけ。死を覚悟で、薬で中和しながら外すしかない」
「決死の覚悟でECMOを外したが、やはり厳しい。心電図が完全に亡くなる方の波形になっている。これまでよく頑張ってくれたと思います」

毎日のように状況が変わり、毎日のように深夜に電話があり、我々家族を嵐が襲います。
落ち着いて考えるまもなく、同意書にサインをする日々。
何かしていないと発狂してしまいそうで、たくさんnoteを書いたのもこの時期です。
気がつけば数日間の予定だったICUで、半年を過ごしていました。
それでも、我が子は生き延びました。
でも、待っていたのはおとぎ話のような奇跡の物語ではありませんでした。
今では大好きだった絵本や、抱っこをせがむこともありません。
いつも焦点の合わない目で遠くを見て、常時続く下痢の痛みや、痰が詰まった時の苦痛のサインとして苦悶の表情で歯軋りをしています。
我が子の笑顔は、痰の吸引による呼吸困難でもがき苦しむ表情に変わりました。
可愛らしい声は気管に挿入されたカニューレに奪われました。
飛ぶように走り回っていた足は痩せ細り、寝返りを打つのがやっとになりました。
我が子と一緒にしていたことは、意思疎通を含めてほぼ全てできなくなりました。
肺と脳に大きなダメージが残り、現代の医学では今の状態が大きく改善することはありません。
国指定の難病扱いになり、一般的な余命は5年だそうです。
いつの間にか、健常児だった我が子は、身体と知能に重篤な障害を持つ「重度心身障害児」になっていました。そして、人工呼吸器と共に生きる「医療的ケア児」になりました。

……今では、戦いの始まりから丸2年が経ちました。
今は妻の尽力の結果、毎日のように看護師さんや、理学療法士さんの訪問や、デイサービス(障害児の保育園みたいなもの)の利用があり、シェアハウスの住民にも助けてもらいながら、たくさんの人に助けてもらいながら、日々の生活が回りつつあります。
1週間のルーティーンも確立して、会社もなんとか行けるような体制も整いました。
すっかり、この生活に慣れてきてしまっている自分もいる。
でもそこには我が子の視点がありません。だからこそ、あえて宣言します。
私は今、最愛の我が子が苦しみ続けるという、地獄の中で生きています。
それはとても、優しい地獄です。
何で奨学金をやるの?
人生の「質」はもう捨てた。
信じていたものが、すべて壊れていく闘病生活でした。
我が子がICUで死闘を繰り広げる半年間、もうできることがなくて、せめて徳を積もうとしました。徳を積めばいいことが起きる。根拠なくそう思っていました。
実家の宗教に縋って毎日祈ったり、信者の方にお願いをして祈ってもらったり、町中のゴミを拾い集めたり、車で病院に行く最中困っている人を助けたりしました。
何一つ、変わりませんでした。
我が子は確かに生き延びました。けれど私が求めていたものは、寝たきりで苦悶の表情を浮かべる我が子ではなく、元気な姿で遊び回る我が子でした。
この姿になってまで生き延びたことが、正しかったのか、正直に言えば私にはわかりませんでした。生きていてほしいと願ったのは我々親のエゴです。
「苦しめているだけなのかもしれない」と何度思ったことでしょうか。
我が子が退院して家に帰ってきた後も、待っていたのは戦いの日々でした。
自宅に帰ってきた分、変わり果ててしまった我が子の姿はより際立つものでした。
1時間おきの痰の吸引。家族総出でのお風呂。外出するのに準備に1時間。
夜中の急変での緊急搬送。削れる睡眠に疲弊していく家族たち。
我が子が壊れていく中で、私も、妻も、それぞれ違う形で壊れていきました。
夫婦の仲もそれまで通りとはいかず、家族も一旦壊れて、新しい形を模索しています。

この状況で私が生きる理由とはなんでしょうか。
もし我が子がいつか「死にたいけど、動けない体では死ねない」と言われたら、自らその手を下す。その責任をいつか果たすかもしれない。それまでは生きる。これが私の生きる理由でした。
いや、それ以前に、苦しめ続けるくらいならいっそ。そして自分も。
夜中のケアで睡眠不足の頭に何度もよぎりました。
弱っている時には、全責任を投げ出して自分だけ先に逃げ出したいと思うこともありました。
同じように我が子を殺めてしまった障害児育児当事者のニュースを見て、ひっそりと「よく頑張ったね」と思ったこともありました。
また、「当時」決心していたことがあります。我が子が死んだら自分も死ぬということ。
もし天国があるとしたら、そこで我が子はひとりぼっちになってしまいます。
我が子をこんな姿にした親は地獄に落ちる可能性の方が高そうですが、それでも一緒になれる可能性があるかもしれません。妻は自分よりずっと強いので一人でも大丈夫でしょう。
それが妻を大きく傷つけていたとは知らず、そう思っていました。
自分の中に潜んでいた優生思想にも苦しめられました。仕事ができるとか、価値を出すとか、そんな文脈に載せた瞬間、我が子は「生きる価値がない」ことになります。
闘病中(今もですが)に迷惑をかけた負い目から、仕事を頑張ろうとすればするほど、我が子の存在を否定していることになるようでした。
「働く」という行為が、崇高な自己実現から、現実から目を背けるための気分転換になっていきました。
どんな状況でも「よりよく生きる」なんて言葉が陳腐になる、そんな日々でした。

「よりよく生きる」から「より多く生きる」へ
それでも生きている限りは、「耐える」ことが得意になっていきます。
妻が尽力した各種福祉への手配や、自分の介護休業、時間による慣れもあり、少しずつ生活が整い出しました。
会社にも迷惑をかけつつ配慮した働き方をさせてもらい、少しずつ本を読んだり、妻と交代で出かけるような余裕も出てきました。
それでも、我が子が死んだら自分も死ぬ、という観念は消えず、ますます強固なものになっているような気がしました。
今のままじゃまずいとわかっていたから、今の状況に解釈を与えてくれるような哲学書を読み漁りました。
有名なところで言えば、強制収容所で「どんなに苦しい状況に置かれても、人生に対する態度は選ぶことができる」と言ったヴィクトール・フランクルがいました。その偉人の言葉はあまりにも強くて、初読の自分には拒絶の対象ですらありました。
あるいは病院のすぐ近くにある巨大な『太陽の塔』。その作者岡本太郎が残した言葉。
『絶望の中に生きることこそが、おもしろい。そう思って生きる以外にない、それが本当の生きがいなんだ』こんな言葉もありました。
その後たまたま出会ったのは、文学者アルベール・カミュの「量の倫理」という考え方でした。簡単に言えば『人生の「質」に差は無い。いいことだろうと、悪いことだろうと、どれだけ多くを経験したか、の「量」で生きるべし』と。
「よりよく生きる」から「より多く生きる」への転換です。
この哲学が正しいかどうかは、僕にはわかりません。
けれど、「質」の世界で生きることができなくなった自分にとって、この「量の倫理」は取り入れやすい考え方でした。
一つの転機、あるいはこの奨学金を再会しようと思うきっかけになったのは、参加していた読書会でした。
会の中で自分の考えを語っていた時に「どんなままならない人生でも、結局応答し続けるしかない、生き続けるしかない」と、自分でポロリと口からこぼれ落ちてしまいました。
フランクルと、カミュと、その他いろいろなものがまぜこぜになった言葉でしたが、確かに自分が発した言葉でした。
だから、一旦、どうあっても生きることにしました。
「やる」「やらない」の選択肢は「やる」ことにしました。
自分を停滞させるのはやめて、先に進むことにしました。
クソみたいな、ままならない人生の中で、生きていくことにしました。
2年ぶりに奨学金をすることにしました。
それは、不条理な世界への反抗として。
これを見た人が「自分も前に進もう」と思ってくれることを、勝手な期待を込めて。

受給が決まったら起きること
・毎月、気になる単行本が1冊買えるくらいの金額が振り込まれます。
・たまに日下と近況報告Zoom(嫌じゃなければ)
・その他日下が提供できることは要望があればできる範囲でなんでもします。
主に提供できること(一部 妻担当含む)
・目指せ円満取得! 〜男性育休長期取得の心得〜
・自分の大事なものを大事にしよう。 〜日本で夫婦別姓婚をするには〜
・偏差値35から上位国公立! 〜底辺からの受験勉強指南〜
・結局良くも悪くも自分の一部。 〜実家の宗教との付き合い方〜
応募資格
不問です。
老若男女旧友初めまして関係なし。
ただし、一つ応募要件があります。
【あなたの決意】を教えてください。
最近した決意でも、この投稿をきっかけにするものでもなんでも構いません。
私は、このクソみたいな世界に対して死を選ばず生きていく、応答していく決意をしました。
あなたの決意も、教えてください。
人には人の地獄があると思います。あなたの地獄でした決意を、私は知りたいです。
応募方法と選考方法
以下のFormから応募をお願いします。
応募、シェアも大歓迎。
ぜひよろしくお願いいたします!
●応募締切および発表予定
締 切 : 2026年5月6日(水)23:59
発 表 : 2026年5月中予定
給付期間 : 2026年4〜2025年3月の1年間

最後に…あなたに伝えたいこと
奨学生として採用されたら、
あなたにお願いしたいことは、
・銀行口座かpaypay口座を教えること
・「あなたのために」お金を使うこと
だけです。
お金の使途は聞きませんが、あなたの「心が喜ぶこと」に使ってください。
受け取ってくれる人の存在がなければ、僕は贈り人になれません。
応募しよう、応募したいと思ってくれたあなたに感謝して。出会えるのを楽しみにしています!
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